景気が悪くなると犯罪が増加するという。生活に困窮する人が増えるためで、これは社会性というか物理的なものである。こういう状況を発生させないのが政治の力だが、企業献金問題で与野党で関係者からお縄付きが出るかもしれないご時世だから、政治に依存するのも、今は昔の話かもしれない。
犯罪ではないが大阪で急増し、国内二位になろうとしているものがある。ちなみに一位は東京だ。経済でもなければ地価の話でもない。HIV感染者とエイズ発症者の数である。昨年は二百三十八人に達し、平成十年の五十一人からわずか十年で五倍弱にも増加してしまった。
いまやエイズに関してマスコミも取り上げない。エイズ撲滅月間の十二月一日に特集を組むくらいなものだ。発症十年で死に至る病と言われていたが、現在では薬剤も研究開発され〈慢性の感染症〉と言われるほど治療成績も上がってきている。しかし治療成績も早期発見して早期治療にかかればこそであって、エイズが発症すればそれも得られない。
エイズの感染経路はセックス等によるものが多く、しかも感染者の六十%は同性間性的接触によるものだが、二十〜三十歳代と若者の感染が目立ってきた。あくまでも自主的に検査を受けた結果の報告数であり、実数は数倍と人指揮する必要がある。若者の間に感染が拡大すれば、ますます感染者と将来の患者増につながり、社会的混乱を生じる。マスコミは若者への啓発もかねてHIVに関する報道を怠ってはならない。
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